『タクシードライバー』に学ぶ正しい生き方

『タクシードライバー』(スコセッシ/デ・ニーロ、1976)は、現代でも生きづらい人々に希望を与える映画だ。 そこにはさまざまな教訓がある。 以下はその一部。

夜型人間はタクシー運転手になれ

夜中は徘徊した方が健康にいい。タクシー運転手になると、ついでに稼げる。仲間とつるむ必要はない。

政治に関心をもて

政治は誰でも参加できる。格差に満ちた世の中への不満は政治にぶつけよう。

かわいい子は選挙事務所にいる

選挙事務所でバイトしている女の子は一途でいい子が多い。政治的に賛同しておけば拒まれずにいっしょに運動できる。

デートはポルノ映画へ

気になる女の子がいたら少しきわどい映画に誘ってみよう。この先つきあっていけるかどうか一発で分かる。

モヒカンで気分転換

気分を変えたいときは髪型を変えるといい。さらに体を鍛えると人の見る目もかわる。

要人には用心しろ

必ずしも要人を殺す必要があるとは限らない。仮のその必要があっても、要人に接近できるチャンスは多くない。

ここぞというときのDIY精神

他人に勝とうと思うならば何事にも創意工夫を。手先は器用な方がいい。

ひとりごとは精神衛生にいい

鏡とお話してみよう。自分の声を聞くと少し落ち着くぞ。

ロリコン許すまじ

未成年者を買うような輩は殺してもいいが、殺されてはならない。

Ch. 31 ダグ・スタンパーの給与交渉:「広告費の1%」とは何か

『ハウス・オブ・カード』第3シーズン・エピソード5(Chapter 31)、ダグ・スタンパーがヘザー・ダンパーに自分を雇用するよう交渉する場面。 ダグが「広告費の3パーセント」を報酬に含めろ、とヘザーに交渉するセリフがある。

ヘザー:

    希望額は?

    What do you think's appropriate?

ダグ:

    25万ドルと広告費の3%

    Two-fifty and three points on the ad-buy.

似たようなやりとりがもういちど(クレアのアキレス腱となる日記をヘザー・ダンパーにみせたあと)

ダグ:

    私には独自のスキルがある

    I have a certain skill set, Ms. Dunbar.

    それを正しいことのために使いたい

    For me, turning over a new leaf is using my skills for the right reasons.

    必ず勝たせます

    Like putting you in office.

    15万ドルと広告費の1%では?

    One-fifty. One point on the ad-buy.

ヘザー:

    1%はなし

    No points.

これは何のことだろうと思って調べてみたところ、同じような疑問をもった人がいるらしく解説している人がいた。

それによると、どうやらダンパー陣営が使った(将来使う)宣伝広報費のうちの3パーセントなり1パーセントなりをダグが報酬として受け取る、ということのようである。

ダグが選挙参謀として優秀な働きをする → ダンパー陣営の資金が増える → 宣伝費も増える → ダグが報酬を受け取る、という流れで、そういわれれば理に適っている。

結局交渉では却下されるわけだが…。